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指導者協会会長「2025年度スキーシーズンを終えて」

会長 和田 守義
 今シーズンは近年になく積雪の多い年でした。長期の気象予報どおりの本格的な寒い冬となり、各スキー場とも降雪に恵まれ非常に良いゲレンデ状態でスキーが楽しめました。
 東京都スキー指導者協会のホームゲレンデとして良く行く菅平高原スキー場でも今年は4月20日まで営業を延長して近年にない長いシーズンになりました。
 そんな今シーズンの当指導者協会の行事について少し振り返ってみたいと思います。12月初旬に都内で行ったスキー講座は、シーズンを目前にして10年ぶりに日本スキー教程が改訂されて、同時に検定種目も大幅に変更されたために、新教程に精通する講師による最新か
つ正確な情報の伝達の場ともなりました。これは特に指導員、準指導員を目指す方にとって大変貴重な情報源となったと思います。
 雪上の行事では、準指導員検定合格のための特別研究会を今シーズン3回行いました。いずれも検定会場である菅平高原スキー場で行いましたが、各回とも受講者の方々の並々ならぬ熱意と、それにも増して講師の方々の情熱あふれる指導との相乗効果で、とても有意義な研修会となりました。そしてこれはその後きっと良い結果に結び付く事と思います。
 不整地、コブを不得手とする方のための特別研究会では、今回から特にお願いした3名のコーチによるトレーニングで、皆さん2日目には知らず知らずの内に体が動いてコブに上手く反応しているというような状態となりました。まるでマジックの様でした。ただ、これも少し時が経つと体が忘れてしまうということで、これを定着させるために数週間後にもう一度このトレーニングを行うことが、とても有効だそうです。次年度は、2日間の講習を1セットとし、2セット実施するということも検討したいと思います。
 正指導員検定合格のための特別研究会は、検定の行われる第3会場の鹿沢スノーエリアで行いました。こちらは地元スキー学校のインストラクターに講師を依頼しました。正指導員検定を受検する方には馴染みの薄いゲレンデのこととで、地元の講師からは、検定バーンの状況やその攻略法、雪質の特徴や時間経過に伴う変化などを非常に丁寧に伝授していただきました。これはそれでなくとも緊張する本番の時の精神的な支え、安心感につながったと思います。
 プライズ・テストとプライズ・テスト合格のための特別研究会は、どちらも菅平高原スキー場で行いました。プライズテストに挑戦する人は、近年小学生から高齢者まで非常に幅広い年齢層にまたがってきています。そしてレベルも上げってきているように思います。当指導者協会としては、今後も検定員や講師など最高のスタッフを揃えてプライズテストの振興、スキーヤーの技術力向上に力を入れていきたいと思っています。同時に、スキー技術の向上に関して、プライズ・テストとか指導員検定などに特化しない形で、もっとフリーに総合的技術力の向上を目指すエキスパート・スキーヤーズ・キャンプの実施を次年度検討したいと考えています。
 今年度の東京都スキー連盟の準指導員検定の結果は、合格率49%強、およそ100名の方が合格されました。見事合格された皆さまには心よりお慶び申し上げるとともに、これまでのご努力に敬意を払いたいと思います。同時に、この準指導員検定合格を機に新たな大きなステージに立って更なるご活躍を心より祈念申し上げます。
 当指導者協会は、会員の皆さまとともにクラブの枠を超えた交流や親睦、また指導者の育成などに積極的に活動していきたいと思っています。この為に今シーズンを振り返り、反省すべきは反省し、新たな課題を洗い出し、来るシーズンに向けての行事計画の策定や新たな事業への取りくみに活かしていきたいと思っていますので、皆さまのご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

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