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指導者協会会長「2024年度シーズンを終えて」

会長 和田 守義
 雪不足は、もう毎年のことのようになってしまいましたが、今年は特に顕著で12月半ばまで満足に滑れるスキー場は少なく、その数少ないゲレンデに大勢のスキーヤーが集まってきたためか、接触事故等の危険性も増していたように思います。
 そのような状況の中でしたが、当東京都スキー指導者協会では計画した雪上10行事、サマースキ―1行事全て大きな事故もなく無事実施できましたことは、参加者並びに運営に携わって頂いた皆さまのご協力とご尽力によるものと心より感謝申し上げます。
 今シーズン新しく丸沼高原でのサマースキーを計画いたしましたが、近年の温暖化によりもたらされたスキーシーズン短縮傾向による滑走日数不足を少しでも解消できれば、という思いと同時に、スキー感覚をなるべく維持したいという目的で実施いたしました。この行事は来シーズンも更に充実した企画にレベルアップして夏場のメイン行事にしていきたいと考えています。真夏の涼しい高原での高地トレーニングに楽しく取り組んでいければと思います。
 また今シーズンは、コロナ感染症の為2020年から4年間実施出来ていなかった海外ツアーを久しぶりに再開いたしました。今回はカナダのウィスラー・ブラッコムでの開催でしたが、当指導者協会では2008年に同地を訪れていますので、2度目のカナダツアーとなりました。カナダでも日本同様2月までは少雪でしたが、3月に入ってから少しまとまった降雪があったようで、ゲレンデの状況は非常に快適なものでした。ただ、ツアー全体の費用としては、円安の影響と現地のインフレ進行によりコロナ禍前に比べてかなり割高なものになりました。因みにリフト代は1日約3万円弱でした。
 当会は、その名のとおり「スキー指導者による」「スキー指導者のため」の会です。同様の組織は、各都道府県スキー連盟に存在し、その上部団体は日本スキー指導者協会です。この会は、指導者資格取得の支援や指導者相互の情報交換・親睦などを主な役割としています。その中でも指導員検定の支援については、特に注力している行事の一つです。指導員資格検定は、準指導員、正指導員それぞれ毎年1回実施されますが、当スキー指導者協会では検定合格のための特別研究会を準指導員対象に3回、正指導員対象に1回それぞれ行っております。毎回、参加される受検者の方々の真剣な取り組みとそれに応えるコーチの熱意によって、今年度も多くのスキー指導員、準指導員が誕生いたしました。指導者の皆さまには、クラブや連盟の枠を超えた交流や親睦、また、後進の育成などに当指導者協会をご活用いただき、大いに活躍していただければと思います。
 さて、今シーズンもあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、早くも来シーズンに向けて新たな目標を掲げ、目標達成のための活動を開始するなど、オフシーズンを有効に活用していきたいと思っていますので、皆さまのご指導の程よろしくお願い申し上げます。今年も危険な夏の暑さが予想されますが、皆さま方には、これに十分な対策をとっていただき、更なるレベルアップと益々のご活躍を心より祈念申し上げます。

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